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特Ⅰ型資料編        特Ⅰ型製作編       

ヤマシタホビーから特型のリリースが発表されて、この記事も一気に意義を失った感がある。今さらタミヤのキットでもないだろうから、製作過程は適当に省略して、今後も役立つであろう、艤装上の細かな相違点や工作方法などを中心に話をすすめたい。

出ないエッジは塗って出す…船体の塗装

舷側に艦名を書き込む関係で、構造物を載せる前に船体を塗装する。今回は全て筆塗り、手書きで製作した。舷側は厚めに塗って、研ぎ出す。窓にスミをさして磨いたら、艦首や艦尾など、波に叩かれる部分にやや明るい色をドライブラシしてさらに磨く。全体をモヤーとしたマダラにしたつもりなのだがどうもうまくいかない。やっぱり塗装は難しい。

船首楼型の駆逐艦は三角形の波切り板が特徴で、ここはシャープに仕上げたい。だが、船体と波切り板の接する角度が鈍角になる関係で、どうしてもエッジが立たない。実艦の写真を見ると、波切り板の部分の色が異なっているように見える。これは鈍角とは言え、実際には数十センチの高低差があるためで、波切り板の下にシャドーができているからだ。出ないエッジは塗って出す。影になる部分にやや暗い色でドライブラシをしたら、波切り板から舷側の丸みにかけて、やや明るい色で塗装する。多少面倒でも、波切り板の部分はテープでマスクして綺麗に塗り分ける。ここの部分の境界を明確にすると、ぐっとシャープになるのでオススメ。

艦名はプリントした紙の裏側に「ピットのり」を薄く塗って、乾いたら文字部分を切り抜く。筆で紙をちょっと湿らせるとのりが生き返るので、船体に貼り付け、塗装する。再び乾くとはがれてしまうので、湿った間に素早く塗るのがコツ。「ピットのり」は厚塗りすると剝がすときに下地を持っていかれることがあるので、薄くぬるのがポイント。

魚雷格納筺のパターンで個艦の差別化を

二番煙突の右舷にある、一番連管用の魚雷格納筺には、分割された蓋が付いている。その表面にはプレスによる補強用のリブが浮き出ているのだが、その形状にはいくつかのパターンがあって、型は特にバリエーションが豊富だ。個艦の違いを表現するのに好適なので、ぜひ再現にトライしていただきたい。なお、このパターンは建造された工廠とは無関係のようで、ちょっと謎な部分だ。

2014.12.15初出

写真等で見る限り、魚雷格納筺のパターンは、性能改善後でも変化はないようだ。ただし、初雪は例外で、性能改善後の形状が異なっている。これはおそらく、第四艦隊事件の際この部分に損傷(凹入)があったため、交換と改修が行われたからで、パターンも特殊なものになっている。2015.9追記

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